5月頃の2次試験への気付き

投稿者: | 2017年5月22日

昨年の五月を過ぎた辺りでしょうか。

私は、中小企業診断士試験、特に、2次筆記試験ってなんなんだろうって真剣に考えていました。
それまでやっていた2次試験対策は、与件と設問を紐付けて、蛍光ペンで塗り分けて、スピーディーに答案を作成する、といった、なんだか国語パズルのような取り組みで、全くしっくり来なかったのです。
やっていても、自分の成長を感じない。
こんな事やっていて、本当に合格するんかな?
こんなパズル解いただけで合格できる国家試験って、なんなん?って。

独学で相談相手の居ない私は、一人悶々と考えていました。
そして、思い至った結論は、至極当たり前のことでした。
2次筆記試験の合格者は、ほぼ100%中小企業診断士になる権利を持つってことです。
つまり、2次筆記試験の合格者は「中小企業診断士になれる」のではなく、既に「中小企業診断士である」ということ。
もっと言えば、2次筆記試験の合格答案を書けるようになるためには、「中小企業診断士である」だけの能力や考え方が必要だということです。

そこに思い至ったとき、私は大変慌てました。
それまでの私は、2次筆記試験をパズルか何かのように考えていました。
そして、パズルのコツを掴むために前倒しで対策を重ね、他の人よりも優位にいると思っていました。
しかし、試験のゴールは思っていたよりも遥かに遠いことに気付いたのです。
合格したいのなら、2次筆記試験が行われる10月半ばまでに「中小企業診断士になっていること」が求められているのです。

中小企業診断士なら、どう考えるのか。

企業のビジョン、経営理念、経営者の想い、従業員の想い、協力会社の想い、競合他社の動向、誰かのニーズなど、2次筆記試験には様々な登場人物が様々な想いを抱えて登場します。
それらに対する、中小企業診断士の正しい在り方とは?
中小企業診断士の持つべき矜持とは?
そこから導かれる解答の方向は?

「中小企業診断士として考える」

その重要性に気付けたのが、昨年の、ちょうど今頃だったと思います。
しかし、「中小企業診断士として考える」の指針は、すぐには出ませんでした。
合格答案などと向き合って、試験向けの、私なりの考えが纏まったのは、9月末辺りです。

そして、試験向けではない現実の「中小企業診断士として考える」については、それを考える以前に、考える機会をいただくにはどうすれば良いかを、今考えているというちょっと情けない状況であります。

頑張ります。

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